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Windows 11プリインストールPCをWindows 10に戻したい!

執筆者: しげ

最終更新: 2022/03/06

お久しぶりです.しげです.Windows 11が正式リリースされてから3ヶ月と少し経ちましたが,未だにWindows 11にはバグがたくさんあります.また,新しいUIが使いにくいと思われる方もいるのではないでしょうか.

最近のPCはWindows 11で出荷されている

2021年12月以降,Windows 11で出荷されるモデルも少しずつ増えてきました.しかし,Windows 10でPCを使いたい人たちには迷惑な話です.そこで,この記事ではWindows 11で出荷されたモデルをWindows 10に戻す方法を紹介します.
くれぐれも自己責任でお願いします.この方法を実行したことにより生じた損害については一切責任を負いかねます.
Windows 10に戻せる判断基準として,そのモデルにかつてWindows 10モデルがあったことが確認できるか,Intel 第11世代CoreまたはAMD Ryzen 5000番台以前を例として挙げておきます.

Windows 11からWindows 10に戻そう!

必要なもの

  • インターネット環境
  • Google ChromeなどのWebブラウザ
  • Windows ISO Downloader
  • Rufus
  • 8GB以上のUSBメモリ(中身が消えてもいいもの)
  • 4GB以上のUSBメモリ(ドライババックアップ用)
  • Windows 10に戻したいPC(Windows 11プリインストール済み)

1. Windows 11をセットアップする

Windows 10に戻す作業を効率化するためにドライバのバックアップを取ります.そのために一度Windows 11をセットアップする必要があります.
ただし,Windows 11 Homeではセットアップの過程でネットワーク接続とMicrosoftアカウントログインを強制されるので,次の記事を参考にネットワーク接続をかわしてください(かわすことができなくても今後の進行には影響しません).また,メーカーのプリインストールソフトウェアでWindows 10でも使いたいものがあれば名前をメモしておいてください(Microsoft Storeなどから再度ダウンロードできる可能性があります).

参考:https://little-beans.net/howto/win11-setup/

2. ドライバをバックアップする

Double Driverをダウンロードしてzipを解凍し,dd.exeを管理者として実行します.





Backupをクリックし,Scan Current Systemでシステムのドライバをスキャンします.



スキャン結果が表示されたら,Backup NowでStructured Folderでドライバのバックアップを作成します.


なお,このドライバのバックアップは4GB以上のUSBメモリなどにコピーして,PC本体以外の場所に保管してください.PC本体にはWindows 10をクリーンインストールすることになるため,すべてのデータが削除されます.必要に応じて個人用データのバックアップもお忘れなく.

3. Windows 10のインストールメディアを作成する

ここの項目は別記事でも紹介しているため,画像つきの説明はそっちを参照してください.
まず,Windows ISO Downloaderを用いてWindows 10 Version 21H2 Home/Pro 日本語版 64bitのISOイメージをダウンロードします.
次にRufusを 用いて先程ダウンロードしたISOイメージをUSBメモリに書き込みます.ISOイメージを選択した後,パーティション構成をGPTに設定し,書き込みを行います.
以上でインストール前の下準備は完了です.

4. Windows 10をクリーンインストールする

BIOSにてSecureBootを無効化し,Windows 10のインストールメディアを起動します.自作PCにOSをインストールするときと同じ要領でインストールを進めていきます.エディションの選択画面が出る場合は,もともとインストールされていたWindows 11のエディションと同じものを選択してください.その後,プロダクトキーの入力が求められる場合,手元にキーがあれば入力し,ない場合はプロダクトキーがありませんを選択します.カスタムからすべてのパーティションを削除してWindows 10をクリーンインストールします.

参考:https://pc-karuma.net/windows-10-clean-install/#Windows10のクリーンインストール

Windows 10とWindows 11はプロダクトキーが同じなので,PCに内蔵のプロダクトキーで自動的に認証されるはずです.

5. ドライバをインストールする

インターネットに接続できない場合は,無線LANまたは有線LANのドライバのみインストールして,インターネットに接続できる状態にします(インストールはデバイスマネージャーより後述の方法で).
その後,Windows Updateを実行します.Windows Updateの実行によりほとんどのドライバが自動的にインストールされるはずです.
一通りWindows Updateが終わったら,デバイスマネージャーを開いて,デバイスの動作状況を確認します(スタートボタンを右クリックしたときに表示されるメニューから開くことができます).
 
!がついていて動作していないデバイスがある場合は,右クリックしてドライバの更新を選択し,コンピュータを参照してドライバを検索を選びます.次の場所でドライバを検索しますのパスに,先程バックアップしたドライバが保存されているフォルダを指定します.





 これにより,ドライバがインストールされるはずです.

6. メーカープリインストールソフトのインストール

クリーンインストールを行ったため,メーカー出荷時にインストールされていたソフトウェアはインストールされていません.最近はMicrosoft Storeから入手できることもあるので必要に応じて入手してください.

以上でWindows 10に戻す作業は終了となります.お疲れさまでした.
いつ,Windows 11にするべきなんでしょうか.

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