執筆者: 米
最終更新: 2021/09/09
本記事はことちゃんイラストゆるゆるメイキング【その1】の続きとなっています。まだ読んでない人は是非読んでから本記事に戻ってきてください。その1から飛んできた人はそのままどうぞ!
今回の内容は
の工程のうち着彩(キャラクター)となっています。画像主体なので気軽に読んでください。説明の中身がないとも言う
ここまで来れば後は色を塗るだけです。とりあえず全体像がこうです。
ここで、完成したイラストと色を見比べてみてください。結構違うことに気づくと思います。非表示トーンカーブやらレベル補正のレイヤーがありますが、それを使って後から色の調整をしています。
というわけで、上の画像には調整前の色が写ってることになりますね。後から色をいじれるのもデジタルイラストの便利なところです。
それでは部位ごとに塗り方を見ていきましょう。下層にあるレイヤーから順に説明していきます。本当は描いた順番から説明しないといけないんですが、ちょっと忘れてしまったので……
まず全部のパーツに共通して「下塗り」があります。ここの色にはさっきのカラーラフで用いた色をそのまま、もしくは少し調整して塗ります。ツールは「隙間なく囲って塗るツール」という大変便利な素材を使いました。線画の下まで塗ってくれます。
「肌陰」では文字通り肌の陰を塗りました。まず赤で囲った部分を、選択した色が濃く出るように不透明水彩でゴリゴリ塗ります。このとき一色で塗りました。単一レイヤーで描いたので途中経過が残っておらず分かりにくくて申し訳ないです…
ここからは特別に言及がない場合、不透明水彩で塗ってると読んでください。
最初から細かく陰の色を指定して塗ると自分は訳が分からなくなってしまいます。「その部分に光が当たってるか当たってないか」の基準で判断して一色で塗ることにより単純化してから、より詳しく描き込むやり方です。
それから「光が当たってないところでより暗い、より明るい面」・「光が当たっているところでより暗い、より明るい面」を探し、中間色を作って自然なグラデーションになるように塗っていきます。「不透明水彩で塗る→スポイトで色を取る→中間色を作る→不透明水彩で塗る→…」を自分が表現できる限界まで繰り返します。他の部位というか、ほぼ全ての部位でも大体こんな感じです。
「赤み」では、肌色に少し赤みを追加した色を目の周りと頬に薄く塗りました。顔の皮膚が薄いところは赤みが出るので赤く塗ると生き生きして見えるとかなんとか…
拡大してみると例の線があったり。
「肌影」では髪の下に隠れて光が当たらない部分を濃い色で塗りました。以上!
似たことを延々と書くの読むのも面倒で大変で飽きるので、ここからはメチャクチャ簡略に紹介していきます。非表示のレイヤーは後で解説!
「パーカー下塗り」:「肌下塗り」と同じ
「塗り」:「肌陰」と同じ・青みを濃くした色を陰に使ってみた・しわなど盛り上がってる部分を意識した・右半身後ろ斜めからのリムライトを描いた
「タイツ下塗り」:「肌下塗り」と同じ
「塗り」:「肌陰」と同じ・皮膚が透けて見える部分は紫色を混ぜた色を使った・タイツの厚みがあるところは下塗りの色に近い色を使った
「リムライト」:パーカーのときと同じ(なぜかレイヤー分けされてる…)
「下塗り」:「肌下塗り」と同じ・青グラデーションは不透明水彩
「髪」:「肌陰」と同じ・陰は半球を意識して塗った
「ハイライト」:カラーラフでは大きめ・水色だったけど、主張が強すぎだと感じたので小さめ・グレーに変更
目に関しては今までと違う部分がかなり多いのである程度説明します。
白目フォルダの「下塗り」に関しては今まで通りの下塗りと同じですね。あえて強調することならRGBオール255の完全な白色ではないことですかね…
「白目」では白目の色にうっすら青みを入れた色を使っています。
瞳フォルダの「下塗り」については言うまでもなく。
「光彩1」は大事なレイヤーその1になります!
まず、色のランダム性を出したかったので、エアブラシツールの中の「飛沫」を粒子サイズと密度を下げて使い、彩度が高くて明度が低い青と彩度が低くて明度が高い青の二つを塗りました。それからぼかしていきます。このとき、完全にぼやかさずにある程度形が残るようにブラシを調整しました。そしてアクセントに薄い黄色を入れます。このときはぼやかしていません。
「光彩2」では瞳の下の部分を塗りました。暗い部分により明るい部分を重ねて塗る感じですね。
「サイバー」は大事なレイヤーその2になります!
文字通りサイバー感を出したかったので、「なんか青い光が流れてて枝分かれしてるやつ」とクロック波を書きました。枝分かれしてるやつはべた塗りペンで水色を塗った後、その色に青みを追加したものを置きました。光が流れてく様子を表現するために左右で青を乗せる位置を変えてます。クロック波はデコレーション>罫線>デコボコの高さを調節して書きました。
下の画像は、「下塗り以外非表示・合成モード通常」→「下塗り以外非表示・合成モード覆い焼き(発光)」→「下層レイヤーを表示・合成モード覆い焼き(発光)」の順で並んでいます。通常の色より大分明るくなってるのが分かると思います。
一気に瞳の情報量が増えてよくなってきましたね!
「ふち」では瞳の淵をべた塗りしていきます。
「瞳孔」も文字通りですね。参考にした絵が瞳孔の外周に少し明るい色を塗ってたので、自分もそうしてみました。
「ハイライト」では、目の輝きを強くしたかったので二カ所にハイライトを描いています。ハイライトの中で暗いところを描いて、それより明るい色を乗せています。
「下塗り以外非表示・合成モード通常」と「下層レイヤー表示・合成モード加算(発光)」との比較です。元の色の参考にどうぞ。
「目影」レイヤーです。睫毛でできる影と白目自体の陰を描きます。
「下塗り以外非表示・合成モード通常」と「下層レイヤー表示・合成モード乗算」の比較です。元の色より暗くなってることが分かりますね。
「睫毛下塗り」:もう説明要らないですよね…?
「睫毛」:左上に見えるように光るロゴがあるので、両睫毛の左に青みを追加・逆に右には肌色を乗せた色を追加
「下塗り」:言わずもがな
「眉毛」:睫毛のときと同様に左に青み、右に肌色みを追加
「下塗り」:いつも通り!
「髪留め」:乗算レイヤーを使って元の色より暗くした
「リムライト」:今となって不要なことに気がついた…
「光るロゴ」:加算レイヤーを使って元の色を明るくした
今回はキャラクターに色がつくまでを説明しました。色がついた瞬間、自分のテンションもモチベーションも上がるので楽しいですね。
例によって、ことちゃんイラストゆるゆるメイキング【その3】に続きます!ここまで読んでいただきありがとうございました!
…後半説明が雑になってきて申し訳ないです。
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