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後編:Kotlinの批評をしてみた~不満編~

執筆者: オキリョウ

最終更新: 2021/03/08

こんにちは、オキリョウと申します!

前回の記事ではKotlinを学習するメリットについて書かせていただきました。
しかし、メリットばっかり書くのはあまりよろしくないように感じます。
そこで今回は、私がKotlinを学ぶ上で感じた不満等について書いていきたいと思います。

*前回の記事も合わせて読まないと偏った考え方を持ってしまう可能性があります。気をつけてください
 

1.   プログラムを初めて学ぶ人には敷居が高い

そもそもKotlinはJavaの後釜となるべく作られた言語です。なので、Kotlinを勉強する人の大半はJavaも勉強したことある人です。
それに伴ってKotlinの入門記事はjava等の他の言語を勉強していることが前提のものが多いです。

実際に前回紹介したKotlin Koansも初めてプログラミングを触る人にとってはかなり難易度の高いものとなっています。
実際に私も最初にKoansをやって挫折しかけました。

もしKotlinから学びたいという人はAndroidの入門記事などで勉強したほうがいいかもしれません。また、Kotlinを知っている人に聞いて回るのも手だと思います。
 

2.   新しすぎる

Kotlinは2011年にできた言語です。しかし、実際に注目を浴びたのは、googleがKotlinをandroid用の言語として正式に採用した2017年です。ですので、Android開発に関しては実質3年分の情報しかありません
そのため、Androidのアプリを組む際には、Javaで書かれたコードを参照することもよくあります。

Androidはましな方です。
例えばデスクトップ用アプリを作る際に使う「Compose for Desktop」は発表されてからまだ半年すら経っていません。完全に情報不足です。

従って、実際に組むときはかなり試行錯誤する必要があります。
 

3.   気軽にスクリプトを書くことはできない

Kotlinは静的言語ですので、毎回コンパイルが必要になります。しっかりしたアプリを作るうえでは非常に心強いですが、簡単なスクリプトを書こうとしたときには逆に障害になります。

例えばパソコンの自動化をしたい!となったときです。Pythonだとファイルにコードを数十行も書けば実現可能です。コンパイルとかも必要なく、長くても1時間あれば完成するでしょう。

しかしKotlinでそれをしようとするとそれこそ「Compose for Desktop」を使ってアプリを作ることになると思います。勉強時間等を兼ねて大体1週間くらいかかるでしょう。もちろんクオリティはいいものになるとは思いますが・・・

このように、Kotlinで何かを作るとなると腰を据える必要があります。
 

まとめ

Kotlinはその性質上、初心者には厳しい言語と言えます。また、比較的新しい言語でまだまだ発展途上です。そのため情報不足なところが多いです。気軽に何でもKotlinで・・・とはいきづらいところがあります。

しかし、それらに目をつぶってもいいような魅力がKotlinにはあります。勉強する価値も十分にあります。皆さんもぜひ、Kotlinを勉強してみてください!そしてもっと情報を増やしてください。

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