執筆者: FF
最終更新: 2022/04/02
こんにちは、FFです!
せっかく部室に3Dプリンターがあるのでフィギュアとか作りたいですよね。
うちの部活には言十(こと)ちゃんという公式キャラクターがいるので、その子の2頭身フィギュアを作っていきます。
たのしみ~
3Dモデリングをしていきます。3Dデータはそこらへんから拾ってきてもいいんですが、せっかくなので自分で作りたいですよね。
三面図を書いていきましょう。
クリスタで対象定規使いながら書きました。本家の言十ちゃんと全然似てない…本当はもっと可愛いので見てね。
これを元にblenderでモデリングしていきます。
できました!
モデリングのやり方とか話し始めたらキリがないので割愛します。
これくらいだったら、初心者でもすぐできるようになると思います。電算研には高スペックなPCもあるし優しく教えてくれる先輩もいるので、入部しましょう!
塗装したいので4つに分割しました。ダボもちゃんとつけてます。
作った3DデータをXYZprintに持っていってセッティングします。設定は先輩が書いてくれた資料を見ながらやります。感謝感謝。
PCでのセッティングが終わるとデータが3Dプリンターに送られます。
プリント時間は今回のフィギュア(体長10㎝くらい)だと9時間くらいかかりました。部活終わりにセッティングして、次の日に取りに来るのがよさそう。
ちなみに部室にある3Dプリンターは熱溶解積層方式という、熱で溶かした樹脂を一層一層積み上げる方式のものです。ほかの方式と比べて扱いやすい代わりに、細かな造形はできなかったりします。
9時間待ってできたものがこちらです。今回は塗装がしたいので白にしましたが、カートリッジを交換すれば黒も緑も赤も作れます。
出来上がった造形物は、ガタガタになってたりバリがあったりしてるので、綺麗にしていきましょう。
やすりやデザインナイフで余分な部分を削り取っていきます。(右下にあるのはエポキシパテで、欠けた部分を埋めるのに使いますが、この後のアセトン処理で溶けるので今のタイミングでは使えません。)
金属やすり以外は私物です。
ある程度綺麗になったら、アセトンで表面処理を行います。
ポリエチレン容器にアセトンをしみ込ませたキッチンタオルを敷き詰めてその上にアルミホイルを被せます。造形物に刷毛でアセトンを塗ってアルミホイルの上に置いたら、ふたを閉めて1時間半から2時間待ち、容器から造形物を取り出して乾燥させます。
アセトンはニトリル手袋貫通するらしいんですが、付けないよりはマシだろうと思って付けました。本当は多層手袋を使った方が良いそうです。
上が表面処理したもので、下が処理してないものです。上のほうが光沢がはっきりしているのが分かります。
熱溶解積層方式では樹脂を一層一層積み上げていくので細かい筋が入ってしまいます。そこでアセトンを使って表面を溶かすことで滑らかにします。
とりあえずできた部品を仮組みしました。かわいい~。
塗装作業に移ります。ここで出てくるものは全部私物だし、作業場所も実家です。あしからず。
また表面処理です。フィギュアは表面処理が命。
気に食わない部分にパテを盛ったりヤスリで削ったりして満足のいく形にしていきます。
形が整ってきたらサーフェイサーというスプレーを吹きかけてさらに表面を滑らかにしていきます。サーフェイサーを吹くことで表面の凸凹が見えやすくなります。
サフを吹く→やすりがけ→サフを吹く→やすりがけ→… を満足いくまで繰り返します。
表面処理が終われば塗装に移ります。基本的にフィギュアはラッカー塗料で塗装を行います。ラッカー塗料は他の塗料と比べて食いつきが良く、すぐ乾く代わりにかなり有毒です。塗装ブース必須。換気も忘れずにやりましょう。
こういう感じでエアスプレーで塗っては乾かして塗り重ねていきます。
猫に邪魔されつつも…
ラッカー塗料での塗装ができました!
次は顔を描いていきましょう。
顔の塗装にはエナメル塗料を使います。
エナメル塗料の溶剤はラッカーを溶かしません。そのため、ラッカーの下地に影響を与えることなく、顔の塗装ができるというわけです。
原寸大に印刷した設計図をよく見ながら描いていきます。
顔を描いて、各パーツをくっつけて、髪飾りのシールを貼ると…
できました!
失敗も多いですが、おおむね満足です。やっぱり自分で作ったものは可愛く見えちゃいますね。
みなさんも3Dプリンターで好きなキャラクターを作ってみましょう!
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